塩尻美術会研修旅行 ホキ美術館、房総半島への旅 見聞記
三ツ星ドライバー「平成交通、風の旅」の松尾さんの素晴らしい運行で10/13(土)14(日)の両日、所期の目的地と各停車地へ行程表通りに旅をさせていただきました。両日の実際の行程時間等を記します。
10/13 (土) |
塩尻市役所駐車場発車(曇り) 7:00 == 塩尻IC == 双葉SA 8:08~8:20 == 石川PA・弁当配布 9:33~9:51 == 中野IC == ホキ美術館見学 11:20~13:05 == 鴨川市江澤館着 14:45 == 仁右衛門島へ二班に分かれて乗船し島内を散策して渡船場へ戻る 16:20 == 江澤館着 16:30 江澤館(安井曾太郎画伯ゆかりの宿)宿泊 千葉県鴨川市太海浜153 |
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10/14 (日) |
夜半から朝方午前11時ころまで雨降り == 朝食後江澤館にて写生スケッチ組と観光組(鴨川シーワールド見学他)に分かれて行動する == 江澤館発 11:50 == 潮騒市場 藤よし 昼食 12:20~12:57 == 買い物 13:01-13:25 == 君津IC == 海ほたるSA休憩 14:30~15:12 == 談合坂SA 16:37~16:49 == 諏訪湖SA 18:13~18:25 == 塩尻IC == 塩尻市役所着 18:43 |
研修旅行が無事終了するバス車中にて小松正弘会長さんよりご挨拶がありました。『今回の旅行の目的地のひとつ目ホキ美術館では著名な作家の皆さんが妥協せず、追求する作家精神を貫いている作品群に出会えました。江澤館では安井曾太郎画伯の外房風景を描かれた部屋を見学させていただき、多くの画家の色紙作品等を鑑賞し、江澤館の女将さんのご好意により風光明媚な外房海岸を館内にて午前中写生・スケッチをさせてくださったことに感謝申し上げたい。そして何より23名の参加者の皆さんが結束してこの研修旅行を盛り上げてくださったことは実に塩尻美術会の団結・発展に寄与され、たいへん嬉しいことでした。ご苦労様でした。』のすばらしいまとめのご挨拶をいただき見聞記が終了できました。『さすが小松正弘会長さん!!』
さあー今回の研修旅行を企画・運営・指揮・引率をしてくださった小松紘一事務局長さんには細にわたり微に入り、たいへんお世話さまになりました。人員点呼からドライバーさんとの時間打ち合わせ、そして参加者の行動説明他、お人柄のにじみ出たご配慮にただただ頭がさがり感謝でした。『さすが小松紘一事務局長さん!!』
参加者の皆さん方もいろいろな面で活躍され、旅行に協力してくださったことに眼をみはるものが多々ありました。ホキ美術館では驚異のあまり感嘆の大声をあげ、監視員さんから注意を受けましたが、正直な鑑賞態度には一理ありました。すばらしい細密画の作品群と館を創設なさった保木将夫さんと現館長の保木博子さんの芸術を愛し、作家を大切にされる親子愛、人間としてのひとつの事業、そして世界に広げた美術館の伝統を築きあげていらっしゃる心(精神性)に脱帽しきりです。『眼前に広がる驚異を、ありのままに描き尽くしたい。存在の神秘に触れてみたい。リアリズムに情熱のすべてを傾ける画家たちの、魂の息吹を感じようーーー。』という館の解説文にも眼がとまりました。
太海浜(ふとみはま)の江澤館では、多くの画家作品が所狭しと並んでおり圧巻でした。美術館を持つ旅館です。岡山県倉敷市にある大原美術館が所蔵する安井曾太郎先生の御作品『外房風景』は1931年(昭和6年)夏江澤館に滞在した画伯が作風が調子づいた43歳の制作という。四階の一室からの眺望を好み人も近づけずにこもり、眼下の海景を写生したという解説を知りました。その部屋の机には油絵の具のついた名残らしいものを見ました。今回の参加者のK氏はこの部屋の廊下で一枚の立派な水彩画を描いていました。10/13(土)の夕食晩餐会では、青木和子さんのすばらしいハーモニカの演奏があり、しばし耳をそばだてて名曲にひたりました。参加者による描いた作品の作品展をいつか(他日)開催できればねぇー!!
さて行程中東京湾アクアラインの壮大な計画を立案し、海上と海底を千葉と首都圏を結んだ信州人には考えられない道路・トンネルを通る体験をさせていただきました。アクアラインの中間地に『海ほたる』があり、約40分ほどエスカレーター、階段を上り・下りして、上空を飛行する飛行機がつぎから次へと離着陸する風景や東京湾に浮かぶ大きな船を幾隻も眼に焼きつけました。『海ほたる』の最上階の展望台での眺望は、天候が回復した秋日和の午後には、初めて見聞するこの世のものとは思えないほどの美観でした。ここまで連れてきてくださって誠にありがとうございました。『さすが参加者の皆さん!!』
見聞記はここで筆を擱(お)きます 平成30年10月21日(日)十三夜 山田和夫 記